マジック:ザ・ギャザリングは上位プレイヤーになるほど、
皆同じようなデッキを使っているように見えます。
同じようなデッキに同じリソースを使って戦っているはずなのに、
上手い人と下手な人で勝率に結構大きな差が出るのは本当に不思議。
実際には相手が出してくるカードを読んで、
カードを使うか保留するかを判断して自分に理想的な場を作るということなのでしょう。
ただ、出し順だけであんなにゲーム展開が変わるのも不思議。
一個一個は小さいアドでも積み上げれば、勝率に明確な差が出るようなゲーム。
神ゲーです。
そんな感じのアドの積み上げゲーに似たゲームを紹介します。
今回紹介する「読み合いっこモンスター」は
クリーチャーを戦わせる順番の決め方で勝敗を決めるゲームになります。
相手のモンスターの出し順を上手く読むことで、
クリーチャーだけのアド取りゲームを楽しめます。
読み合いっこモンスター
プレイ人数:2人
プレイ時間:15分
おすすめ度:B
正直に言うと初見プレイはあまり楽しくはないかもしれないです。
ある程度ゲームの肝を感じてプレイしないと、ただの運ゲーになっちゃうからですね。
カード同士の竦み関係を理解した上でプレイすると面白さが全然違ったものになると思います。
ゲーム概要
カードの種類
全19種類のモンスターカードを使ってバトルします。
場に出ると効果を発動するモンスターや破壊されると効果を発動するモンスター等、
様々な効果を持つモンスターが収録されてます。
この効果がモンスター同士のバトルの相性やゲームの勝敗を分けるのが楽しい所です。
最初の手持ちモンスター
最初は「読みあいっこ」と「ソルジャー」が手持ちのモンスターになります。
「読み合いっこ」は場に出ると4ダメージ与えるという強力な効果を持ってます。
ゲームの流れ
- 各ターンごとにお金をもらう。
- ドラフト形式でモンスターを手に入れていく。
- 手持ちモンスターの戦わせる順番を決めて裏側セット。
- モンスター同士を順番にバトルして勝敗を決める。
- 1-4を繰り返して先に3勝した方が勝ち!
ゲームの肝はフェイズ2とフェイズ3になります。
フェイズ2で相手が取得したモンスターに合わせてモンスターを選ぶ。
フェイズ3で相手が出してくるモンスターの順番に合わせてモンスターを当てる。
という所ですね。
フェイズ2で勝率を高めて、フェイズ3でアドバンテージを取るようなイメージですね。
ルールは「モンスターを購入して順番を決めて戦わせるだけ」の超シンプルゲームです。
モンスターのカード効果の竦み関係が良い味を出しているボードゲームになります。
カードの説明
右上の剣:攻撃力。バトル時に自分がやられるか、
相手がやられるかするまでこの数値で攻撃し続けます。
右上のハート:HP。無くなるとやられます。
真ん中のテキスト:このカードの効果です。
下のコイン:このカードをドラフトするためのコストです。
カードの竦み関係
カードの竦み関係が解らずに、このゲームを盛り上がれるかは難しい所があるかもしれないです。
・何をドラフトしたら強いのかが解らない
・相手のモンスターの順番を考えてみるけど、何を当てたらいいのか解らない
ということになるので、読み合いも何もない真の運ゲーになっちゃいますね。
これだとあんまり楽しめないと思うので、ある程度ざっくりとまとめました。
1:2交換カード※条件付き有り
場に出た時に相手のモンスターを破壊するようなカードですね。
同一リソースで戦う中で場に出て効果を発動するだけで一体倒せるカードは
基本的には爆アドになります。
まずはこのカードを警戒すべきでしょう。
1:2交換対策カード
1:2交換を決められるときついので、
1:1交換に持ち込めるようなカードを当てられるといいですね。
こいつらを上手く当てましょう。
雪だるまが上手く決まると、逆にアドが取れたりします。
バニラカード
1:2交換対策カードにはバニラカードを当てましょう。
能力がない分、攻撃力やHPのコスパが良いです。
逆に1:2交換カードの能力を当てられるとアドを取られちゃうので気をつけましょう。
準バニラカード
バニラカードとは異なり能力はありますが、
条件付きで攻撃力とHPが上がるなどの能力しかないモンスターになります。
条件を満たした場合はコスパの良い攻撃力/HPを持ったモンスターを出せます。
また、条件次第ではゲームを決める大型モンスターになったりもします。
バニラ対策カード
若干分類しにくいカードではありましたが、
一旦バニラ対策カードという括りにしました。
ミミックはどれだけ大型モンスターが生まれたとしても1:1交換できます。
シスターはコスパ悪そうなので、あんまり取らない方がいい気もしますね。
補助カード
相手のモンスターを見て、順番を入れ替えるようなカードです。
1:2交換カードの能力を上手く決めるために、使うカードになります。
元々の順番だと相手にアドを取られていた。
という状況が逆転できるので、余裕があればドラフトしたいカードですね。
スタッツはバニラよりも弱いので、取る取らないが最もケースバイケースになるカードですね。
竦み関係まとめ
1:2交換カード:ゲームを決める可能性有 ←助ける:補助カード
↑強い
1:2交換対策カード
↑強い
バニラ、準バニラカード
↑強い
バニラ対策カード、1:2交換カード
※当然コストが安いカードでコストの高いカードを1:1交換ならアド。
まとめ
前述した通り、1回目はあまり楽しいとは思いませんでした。
ただ、楽しいと思えない原因は竦み関係を理解という自覚はありました。
2回目を遊ぶまでに、一度全部のカードを見直して、
どういう竦み関係があるのかを理解する。
この工程を一回挟んだことによって、
ゲームの奥行きが解って、すごく盛り上がりました。
ここまでやるとマジック:ザ・ギャザリングからクリーチャー以外を抜いて、
相手の出し順を読んだアドの取り合いとほぼ同じゲームになるので、
神ゲーの一部を手に入れたようなものです。
後から味が出る、するめ系のゲームでとても楽しく遊ばせていただきました。
同シリーズで「集めっこモンスター」なるゲームもあるらしく、
こちらはコンボ重視とのことです。
2022年ゲムマ秋にも出店してたら購入しようと思います。
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